翻訳会社には個人の翻訳者の人たち、そして同業他社さんから多くの新規接触があります。多くが「御社から翻訳の受注をしたい。」という内容です。
今の日本の翻訳業界はどちらかというと供給過多の状況です。翻訳需要が減ってきているわけではありませんが、それ以上に仕事として翻訳をしたい人が増えています。
ライバルが多くいる中でクライアントに認めてもらい、仕事を獲得するためには工夫が必要です。他の人と同じことをやっていたのでは後れを取ってしまいます。
もし私が今フリーの翻訳者であり、新規顧客(翻訳会社)から仕事を受注したい場合、どのようなアプローチをするか考えてみました。参考にしてください。
1.まずはターゲットの会社にEメールでアプローチする
この時メールの文面には細心の注意を払います。
コミュニケーション手段としての文章作成能力が高い。きちんとしたビジネスマナーがある。責任感がある。といった印象を相手に与えるための工夫をします。
当然詳細な職務経歴書を添付します。
経歴書を見てもらって自分の得意分野とそのレベル、そして実績が判断してもらえるよう、詳細で具体的な内容にします。そして過去に自分がやった翻訳で最も自信があるものを翻訳サンプルとして添付します。
これは実は私が約35年前、翻訳者としてスタートする時にやったことです。
もちろんその時代にはEメールがなかったので郵便を利用しました。2社に送って、2社ともトライアルも無しですぐに実際の仕事の依頼が始まりました。
2.いつでも連絡できるようにしておく
翻訳の仕事は突発的に発生するのが普通です。しかもなるべく短い納期で仕上げなくてはなりません。翻訳会社が個人の翻訳者さんに仕事をお願いする場合、一刻も早く引き受けてくれる人を決めなくてはなりません。
通常はEメールでやり取りしますが、急ぎの場合電話連絡も行います。仕事を発注するほうとしては何時でも連絡可能で、いつも仕事を引き受けてくれる人が理想です。
しかし専属契約をしているのであれば別ですが、このようなことは一般には無理でしょう。
ベテランの売れっ子翻訳者さんには、反対に自分のスケジュールを翻訳会社に連絡しておき、「何日までは忙しくて仕事を引き受けられないが、その後の予定は無いので、もし仕事が発生したらよろしく…」といった情報をこまめに送ってくる人がいます。賢いやり方だと思います。
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