翻訳会社には多くの翻訳者さんが登録していますが、実際に仕事をしているのは一部の人です。トライアルに合格したがなかなか仕事に結びつかないという人も多くおられます。ではどんな人に仕事の依頼が行くのでしょうか。
翻訳会社から見て仕事をお願いしたい人の条件は以下のとおりです。
すべでの項目がマルであればあなたは売れっ子翻訳者のはずです。
1. 品質の高い翻訳ができる。(当然ですが)
作成する翻訳文章が対象となる分野で普通に使われている文体であり、シンプルで分かりやすい、明快な文章構造でなくてはなりません。実務の翻訳は文学とは異なり、「実用的である」ことが何よりも求められます。
2. ルールや指示をしっかり守ってくれる。
クライアントでも翻訳会社でも、過去から守っている様々なルールや体裁があります。
これらを一部の翻訳者が無視し、自分勝手なスタイルで翻訳するのは嫌がられます。提示されたルール、スタイル、用語などはきっちり守り、納品先でチェック・修正する手間を省いてあげる翻訳者は歓迎されます。
3. イージーミスが無い。(しっかりチェックしてから納品する。)
一度自分が翻訳した訳文は必ず慎重にチェックしてから納品しましょう。
クライアントは最終的に紙に印刷した状態で、完璧な状態での仕上がりを期待しています。このため当社では翻訳・編集したドキュメントは必ず紙に印刷し、細かい部分もチェックします。この時翻訳者さんからの編集済翻訳文が完璧であれば、翻訳会社内の手間が省けるので歓迎され、「次の仕事もこの人にお願いしたい」ということになります。
4.マナーが良い。(一緒に仕事をしたいと思える人)
翻訳会社のスタッフも人間ですから、メールを介してですが一緒に仕事を進める翻訳者さんとの相性もあります。メール交信での丁寧さやスピード、原稿上の不明点やあいまいさなどの事前確認、自分で判断したが後工程で問題になるかもしれない点の申し送り事項、などなど、仕事の丁寧さと納品先への配慮が大切です。
上記はクライアント様が翻訳会社を選ぶときにもそのまま当てはまります。
我々翻訳会社も全ての項目にマルをもらえるよう頑張らなくてはなりません。
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