乗り継ぎが難しいマニラ空港


フィリピンのマニラ空港(正式名称:ニノイ・アキノ国際空港)は旅慣れた人でも乗り継ぎに苦労する空港です。

4つのターミナルがありますが、ターミナルビル間は連接性が全く考慮されておらず、それぞれが離れており、各ターミナル間の移動の際は一度空港敷地外の一般道路に出なくてはならず、スムーズに移動・乗り継ぎ出来ません。(WIKIPEDIAより)


このため、日本からマニラ経由でフィリピンの地方都市に行く場合、乗り換えに関し事前に十分な調査をし、余裕を持ったスケジュール調整をする必要があります。


4つのうち第3ターミナルはフィリピンのLCCであるCEBU PACIFIC航空の全ての国際便ならびに国内線が発着しているので、比較的便利なターミナルです。


日本からのほとんどのマニラ行き便は日本を夕方出発し、深夜にマニラに到着します。その時間にはマニラから地方都市に行く便は飛んでいませんので、空港内または近くのホテルで一泊し、翌朝まで待たなくてはなりません。


多くのフィリピン人はホテル代節約のため空港内の待合スペースで夜を過ごすため、年間を通じてターミナル内は夜通し混雑します。待合スペース内の椅子が確保できたとしても一晩中席に座っているわけにもいかず、多くの人は床にごろ寝して翌朝のフライトを待っています。


待合スペースの床はきれいに掃除してありますが、エアコンが利きすぎ、かつ固い床の上で寝るのはきついです。私の場合ホテルの予約が取れない場合、床上宿泊に備えダウンベストと寝袋を持参するようにしています。

翌朝マニラから地方都市に飛ぶ便は多くありますが、多すぎて過密ダイヤになっています。このためしょっちゅう出発ゲートが変更になります。

出発ゲート変更の案内は一応ありますが、あまりあてになりません。また、変更案内は直前に行われるため、アナウンスを聞いた乗客が慌てて集団で走って移動する光景をよく目にします。

空港内アナウンスは英語で行われますが、混雑してうるさい環境の中、英語自体はフィリピン語なまりがきつく、加えて音響設備が悪いため音自体が歪んでいるので、一般的な日本人が聞き取れるアナウンスではありません。


私は掲示板とアナウンスだけで自分の飛行機に確実に乗れる自信がなく、何度も近くのカウンターで搭乗券を見せ、「私の飛行機のゲートはどこ?時間は何時?」と聞きに行き、いつも出発までの不安な時間を過ごしています。


私は仕事柄多くの海外の空港を経験していますが、マニラ空港での乗り換えはこれまでで一番苦労した経験です。日本からマニラ経由でフィリピンの地方都市にスムーズに行ける人は、たぶん世界のどこの空港に行っても楽勝で行くことができるでしょう。


翻訳会社トランスワード 社長のブログ

当社は広島を拠点にする、自動車を含む工業技術分野を得意にする翻訳会社です。 このブログでは1997年の創業から現在に至るまで、翻訳会社として良いサービス提供のために考えてきたこと、実行してきたことをまとめます。 また、海外出張などで経験し、興味深いと感じたことなどを随時お届けします。 株式会社トランスワード:https://www.transwd.com/

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